2014年04月13日

■レビュー『Cintiq Companion』を使ってみて。(約半年)

■『Cintiq Companion』購入レビュー
http://tablet.wacom.co.jp/buddy/product/cintiqcompanion/

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昨年購入したCintiq Companionの使用評価です。(私が買ったのは256GBモデルです)

Cintiqシリーズとしてはすでに購入使用している『Cintiq 21UX』『Cintiq24HD touch』に次いで三台目の導入になりますので、そこら辺の比較も含めメリットとデメリットなどレビューしたいと思います。
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@液晶タブレットとして


★メリット:
文句なしのブラシフィーリング。ペンタブレットの性能としてはカタログ通りで『Cintiq24HD touch』とほぼ同一のフィーリング、レスポンスが外出先でも得られます。

 ▲デメリット:
私は仕事でペインティングを行う際液晶タブレットのファンクションキーにキャンバス表示の拡大縮小を割り当て使用するのですが、当機体にはスクラッチバー が付属していないのでキーボードなどの別途外部入力機に割り当て使用する事となりました。ファンクションキーを多用するタイプの方は使用時のネックになり そうな点です。

注意(液晶タブレットには画面端にてポイントが安定しない特有の症状があります。本機体でもそれは改善されておらず、画面のサイズから致命的ともいえる欠陥になっています。画面端付近のアプリケーションボタン操作が大変しずらいです。)

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A使用ソフトについて

メリット:
私が仕事で日常的に使う『Adobe CC』『Adobe Photoshop CS5』『ペイントツールSAI』以上三点のソフトは問題なく動作、使用できました。レスポンスも問題ありません。(ペイントツールSAIのみOSの問題で互換モードで起動する必要あり。)

▲デメリット1:
前にも記述致しましたが、画面のサイズの割に解像度が高いので、当デバイスではソフトウェアのメニュー等がかなり小さく表示されることになります。作業中ブラシ先変更や細かいメニュー設定など行 う際誤って別のメニューに触れてしまう誤動作に苛立ちを覚えるのは私だけではないはず。かなり慎重に行っても完全には回避できません。(画面端でポイント が安定しないこともあり画面拡大するつもりが×を押してしまい危うく終了しかけたり。)現時点で『Cintiq Companion』を使用する上でこれが一番の問題点となりそうです。

▲デメリット2:
OSがウィンドウズ8になっているため対応ソフトウェアには十分注意して導入を行う必要があります。
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B持ち運び、外出先での使用について

 ★メリット:持ち運び
ノートパソコンを日常的に持ち歩いている方ならば、この『Cintiq Companion』も問題なく持ち運べるであろうサイズに収まっている事。コンセントの無い場所でもこのデバイスでスケッチをする事ができます。

▲デメリット1:バッテリー
私は基本的にコンセントのある所でしか使用していないため問題ありませんが、カタログスペックである5時間は実質持ちません。実際仕事でWifi、 Bluetoothをオンにし使用した場合3時間強の持ち時間となっています。そのためこれ一台を持って喫茶店をマイオフィスに、などのイラストレー タの夢は残念ですが叶えられないと言っていいでしょう。

▲デメリット2:重量
等機体はタブレットながらタブレットとしての完成度は残念ながらあまり高くありません。実際に外出先での仕事使用を前提とするのであれば、最低でもACア ダプタ、スタンド、キーボード、マウス、外部メモリ(USBフラッシュメモリ、コンパクトHD)は必要です。私はオプションの wacomBluetoothキーボード、マウスはLogicoolのT620、ブラシとキャンパスの拡大縮小用にPowerMate USB、など本体を含め7点を一セットとして持ち歩く予定ですが、総重量は余裕の3キロ超えとなりますので気軽にどこでも持ち歩くというのは難しいかもし れません。
持ち運びには精密機材に対応したキャリーバッグを推奨します。
私はその他の機材の関係上普段から出勤、外出にキャリーケースを使用しているのですが、それでもこのデバイスありなしではかなり体感重量が異なります。デバイスは精密機器なので対ショックには十分注意してください。
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■総評
・外出先で扱える液晶タブレットPCとしては間違いなく最高のデバイス!
しかし購入はあくまで二台目の液晶タブレットとして検討するべき。
・液晶タブレット外出先でペインティングを行う必要が有れば購入するのはあり。
 
現状存在する筆圧感知タブレットにおいては性能、使用感共に随一である事は間違いなしです。現時点で自宅用液晶タブレットを保有しており外出先で使用でき る物を探しているというのであれば、すべてのデメリットを含めた上でこれ以外の選択肢は考慮しなくても良いという完成度にはなっています。また今回256GBと 512GBが発売されておりますが、それ以外のスペックは基本的に変わりませんので外部メモリを持ち歩けば価格的に512GBを選択する理由はあまりな さそうです。
ただ、反対に自宅での使用を考えた場合既に『Cintiq 21UX』『Cintiq24HD touch』などを保有していればその出番は無いでしょう。『Cintiq Companion』の完成度は非常に高いですが、ファンクションキー、画面のサイズ、OSの自由度など細かい面で仕事の妨げになる要素はぬぐいきれません。あくまで当デバイスは飛び道具でありメインツールとして使用するには欠陥だらけです。
メインの液晶タブレットとしての使用を前提とするならば迷わず同価格帯の『Cintiq24HD』などを選択するべきでしょう。

私は仕事柄外出先で当デバイスを多用しますが、それでも半年間で総使用時間は百数十時間程度です。

購入考えている方など参考にしていただけると幸いです。以上『Cintiq Companion』レビューでした。

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posted by つきよの at 10:16| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
とても興味深く読ませていただきました。
先日、Cintiq 13HD購入で初液晶ペンタブデビューして、
従来のペンタブと比べて格段に紙感覚で描けることに感動して、
単体でも使えるCintiq Companionも猛烈に欲しくなってます。

レビューを読んで、確かに買っては見たものの、
重量等考えるとそれほど頻繁に外出のお供として連れ出す
って感じにはならなそうですね。

ただ、私はフリーで自宅で仕事をしていますが、
仕事部屋を離れて、リビング等でアイデアスケッチ等を
したり、自宅ペンタブノマド的なことができそうだなと思って
現在かなり購入の意思が強くなってきました。
レビューをありがとうございました。

Posted by keibo at 2014年04月14日 11:46
>>keiboさま
コメントありがとうございます。Cintiq Companionの使用感は完全にCintiq 13HDと同一と言ってもいい物なので、使い慣れた現在の環境を外に持ち出せると考えれば、なかなか夢がありますよね。

クライアント先に持参して行くとその場での修正が出来ますし、ちょっとした話のネタになったりもするので実用性に+αを持ったなかなか便利なデバイスです。

速度の速いネットワーク環境さえあればリモートデスクトップを使用しスペック関係なしの作業も行えるのもまた吉。
液タブ無しでは成り立たない私の仕事の、旅先用の仕事道具として活躍しております。
Posted by 管理人 at 2014年04月15日 12:38
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