2014年05月06日

2Dイラストに3Dを使おう!!≪プロローグU≫

■プロローグU

◆まずはじめに。

さて前回にあたりますプロローグTは、導入から機材編という事でお送りさせて頂きましたが、如何でしたでしょうか?今回はプロローグUと題してソフトウェア編をお送りさせて頂こうと思います。どうぞ最後までごゆるりとお付き合い下さい。



◆当ブログが2D合成用としてお勧めする3Dソフトウェアについて。

前回もお話させて頂きましたが統合開発3Dソフトウェアというのは大変高価になります。ですので当ブログでは「3Dをはじめてみたい!」という方に安価で導入のしやすい二本の3Dソフトウェアをピックアップしお勧めしたいと思います。

もちろんmayaをはじめとしたハイエンドの統合開発ソフトウェアでも、当ブログで紹介させて頂く2Dイラストに3Dを合成するという内容は実践可能になります。ですが、むしろそういったソフトウェアは多機能すぎて各ツールへアクセスするさいにタイムロスが発生しがちになります。そういう意味でも自分の目的に合ったソフトウェアを選ぶ事が大事なのです。



◆おすすめソフトはshade3DとMetasequoia!

ズバリ『2Dイラストに3Dを使おう!!』のコーナーではe-frontier社のshade3Dとテトラフェイス社のMetasequoiaをお勧めし、使用していきます。
両ソフトウェアは共に純国産3Dソフトウェアとして高い知名度と普及率を持っていること有名です。3Dぬに触れたことの無い人でも、名前くらいは聞いた事のある人が多いのではないでしょうか?


◆破格の純国産統合開発ソフト『shade3D』

shadeimage.jpg

まずshade3Dというソフトウェアから説明させて頂きます。
同ソフトウェアは安価ながら統合開発ソフトウェアとして高いレベルで完成してる純国産の3DCG制作ソフトです。
高度な3Dアニメーションや物理シュミレーションを苦手とするものの、平面作品とてアウトプットするのには困らないだけの機能がパッケージングされており、日本において屈指の普及率を誇ります。普及率=HOWTO関係の充実に直結する等業界では比較的勉強のしやすい3Dソフトウェアであると言えるでしょう。そして気になる価格はそれぞれ以下の通りです。

Shade 3D Basic ver.14:9000円/アカデミック無し
Shade 3D Standard ver.14:35000円/18000円
Shade 3D Professional ver.14:86000円/43000円
(e-frontierオンラインショップダウンロード版価格:通常価格/アカデミック価格)
(ヨドバシカメラで確認した所なんとshadeはアカデミック版と通常版で商用部分など特に利用制限に差が無いそうなので学生は迷わず学生版を買ってしまって良いでしょう。)

この価格を安いと思うか高いと思うかは個人の感覚に依りますが、シェアウェアーの統合開発ソフトとしては現状最安ではないでしょうか?
このブログで取り扱う内容shade3D,Standard verを基準としそれ以上のソフトウェアがあれば実践可能な内容となっております。


maya等のハイエンドソフトへの乗り換えを考えないのであればStandard verよりProfessional verの導入を強くオススメ致します。Professional verがあればまず2Dアウトプット形式の3DCG制作で困る事は無いでしょう。

Professional verの価格はStandard verと比較し倍以上になりますが、レンダリング解像度の自由度を筆頭下位バージョンでは得られない多大な恩恵を得られる事が出来るからです。
詳しいバージョン比較は以下のURLを参照下さい。
(shadeグレード別比較表:

また当ブログで扱う予定は今の所ありませんが、このshadeというソフトは自由曲面モデリングという独自のモデリング方法を保有しています。この自由曲面はmayaで言う所のNURBSにあたり同部分において両ソフトは非常に親和性の高いモデリングノウハウを持ちます。

つまりshadeというソフトウェアを勉強しておきますと、仮に必要に迫られてmayaに乗り換える必要が出たとき、shadeで培った経験をそのままmayaに引き継げるという事になります。ここら辺が私がLightWaveよりshadeをオススメする理由の一つです。まあ、私自身勉強中でそんなにmayaが使えないのですが(笑)

先ほど申し上げたLightWaveというソフトに関して少し言及致しますと、数年前同ソフトはshadeより確実にオススメできる低価格3Dソフトウェアの筆頭でした。(特にアニメーションにおいて)しかし、現在ではshadeの一番上のモデルと比較し1,5倍程価格になっており、モデリング目的で同ソフトウェアを購入するのであれば、MODOというソフトウェアの方が機能的、将来性的にオススメです。
またアニメーション目的であるならば、もう少しお金を貯め御三家かC4Dというソフトを導入する方が将来性もあり機能的にも全てが勝るというのがクリエイター共通の認識ではないでしょうか?

またshadeにつきましてはShadeGridという分散コンピューティングを利用したレンダリングが可能になりました。もとよりレンダリングクオリティーは高かったソフトウェアなのですが時間の面でも化けたのが印象的です。

しかしデザイナーさんにおいてはphotoshopと同じベジェ曲線でモデリングが出来るソフトウェアであるという事の方がshade3Dの殺し文句かもしれませんね。(CVカーブで使い慣れている人にとってはマイナスポイントかもしれませんが・・・)この特徴のおかげで、イラレで作ったベジェ曲線をshadeに持ってきて立体化という芸当も可能です。(詳しい方法等はグーグル先生参照の事)



◆絵を描く感覚でモデリングをしよう『Metasequoia』
metasequoiaimage.jpg


言わずと知れた純国産有名3Dソフトウェアです。このソフトウェアを一躍有名にしたのはMMD(ミクミクダンス)というソフトによる所が大きいかもしれません。MMDとはフリーソフトながら誰でも簡単に既存のキャラクターモデルを使用し、キャラクターアニメーションを組む事が出来るソフトウェアです。同ソフトウェアで制作された数多くの動画はニコニコ動画に投稿されており、誰でも閲覧出来るのが大きな特徴の一つです。このMMDでアニメーションを付ける為のキャラクターモデルの数多くがMetasequoiaによってモデリングされました。


同ソフトは基本面張りメインのモデリング用ソフトになります。しかし有志によって作成された数多のプラグインが存在するのが特徴で、本来機能に搭載されないキャラクターモデルのボーンリグまで可能だったりします。(現在Metasequoia4へのプラグインが未対応の物が多くリグも組めなくなっています。旧バージョンであれば導入可能。)

非常に直感的かつスピーディーな操作でモデリングが行えるオススメモデリングソフトです。欠点としては統合開発ソフトに対しモデリング方法や頂点や辺の自動選択がかなり限定されるため、ポリゴン数の多いモデルや精度を要求されるモデリングは困難である事が挙げられます。
Metasequoiaのエディションと価格は以下の通りです。

Metasequoia 4 Standard:5,400円
Metasequoia 4 EX   :19,980円

公式サイト価格ページURL:http://www.metaseq.net/jp/purchase.html
エディション機能比較URL :http://www.metaseq.net/jp/version.html
(Metasequoiaにアカデミックバージョンはありません。)


当コーナーで使用を予定しているMetasequoiaの機能は全てstandardエディションで再現できるよう予定計画しておりますが、お金に余裕がある場合はEXエディションの導入をお勧め致します。また、バージョン4以前のシェアウェア版Metasequoiaをお持ちの方はそのままご使用頂けます。



◆それぞれのソフトウェアのいいとこどりをしよう!

モデリングソフトであるMetasequoiaだけでは2Dに3Dを合成する事は出来ません。しかしながら統合開発ソフトであるshade3Dはそれ単体で同内容を行う事が出来てしまいます。
もちろんshadeだけでも全く問題は無いですし、両ソフトを揃えるより価格も安く抑えられるのでそれも一つの方法でしょう。
しかし私は当ブログにて両ソフトのいいとこ取りをした制作方法をお勧めし紹介する予定です。

Metasequoiaは絵を描く感覚でモデリング出来るソフトウェアです。
私が2D合成用に行っているモデリングの手順を簡単に説明させて頂くと、@2Dの下絵を用意します。Aそれを元にMetasequoiaで輪郭をなぞり、立体化。ラフモデルを作成します。Bその後shade3Dへ移動しMetasequoiaが苦手とする形状のパーツや細部の調整など全体のクオリティーアップを行います。といった順序になります。
この手法ですと、3Dでやりがちな過度のディテールを詰め込みすぎてしまうという失敗をおかさずに、3Dにマッチするディテールレベルでのモデリングが自然と出来るいう寸法です。



◆どうしてもお金を出したくないと言う人へ。

さて皆さん、shade3DとMetasequoia、二本のソフトウェアについて多少なりご理解頂けたでしょうか?この二本については相場的にかなり安価とはいえなかなかのお値段。懐事情とご相談の上導入検討しましょう。

もし、『3Dなんかにお金は一円も出せない!だけど俺はどうしても3Dがやりたいんだ!』という方がいらっしゃいましたら、Blenderというソフトウェアをオススメ致します。実はこのソフトウェアはフリーウェア(完全無料)の3Dソフトながらshade3Dより遥かに高性能な統合開発ソフトになってます。
もともとはシャアウェアだったソフトがオープンソース化した物で、このソフトウェアを使いこなせればコーナーで説明する事は全部実践可能になります。


しかしこのソフトには唯一にして最大の欠点があります。
それは、かなりユニークな独自路線を完全独走で突っ走るスタイルだと言う事です。なんだかんだで他3Dソフトには様々な共通点があり、どれか1本覚えれば2本目は一本目よりはやく習得する事が出来きます。UIも多少類似していますので、一本覚えればなんとなく別のソフトも操作できてしまったりといった感じになります。
しかしこのBlenderというソフト、再度繰り返し言わせて頂きますが、完全独自路線で制作されたソフトになります。
他ソフトを覚えてから使用しようとすると混乱のどん底に突き落とされます。むろんBlenderを覚えてから他ソフトに移行するのも同様の苦労が必要です。
例えるならば、いきなり知らない国に放り込まれ、今までと反対の腕を利き腕として生活しなくては行けなくなったというような茫漠の境地。ちょっと大げさかもしれませんがBlenderを使った経験のある人の同意は得られるのではないでしょうか?(笑)


そんな感じなのでいきなりBlenderから3Dをはじめるのはとてもオススメ出来ないのですが、無料という事実には変えられない物があります。ですのでBlenderに挑戦しようという方は一度手を出すと引き返せなくなる恐れもありますので、覚悟を決めた上で頑張ってみて下さい。
一応以下に初心者向けチュートリアルサイトのURLを張っておきます。

blenderimage.jpg
Blender:

ニホン ブイ・ティ・アール ジッケンシツ:
http://nvtrlab.jp/column/2-1(大変わかりやすくblenderが学べます。)

◆まとめ

さて、みなさんこれでプロローグUの内容は終了となります。

今回と前回でこのコーナーで使用する機材やソフトウェアの目安についてある程度ご理解頂けたと思います。
一応念のための確認となりますが、このコーナーはすでに2DのCGイラストが描ける事を前提に進めさせて頂いております。プロローグではご説明致しませんでしたが、3DCG制作にはUVと呼ばれるテクスチャーを描く為にペイントソフトが必要となります、それにはphotoshop、sai、等、普段ご自身がお使いになっている物のご使用をオススメしております。

また本コーナーは3DCGとしては初心者〜中級者向けであり、多少独自のノウハウの+αはありますが、ゲームコンテンツ業界では当たり前に実践されている内容が多く含まれます、ご了承下さい。

次回は『特別編(前編)』とし、実際に今回紹介したソフトウェアを使用し武器のモデリングを行った様子をお届けします。
一応、制作行程の録画は済んでおりまして、これからアドビプレミアのリハビリを兼ね、編集を行う予定になっております。
お届けまでにそう間は開かないはず。

それでは皆さんここまでお付き合い頂きまして有り難うございました。
意見、感想等はコメント欄にお寄せ下さい。

今回ご紹介させて頂いたソフトとかけまして、shade3DとMetasequoiaと解きます。その心はニホン(二本、日本)のソフトです。

それではおあとが宜しいようで。


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